協同組織金融機関の特徴

協同組織金融機関には信用組合や信用金庫、農協、漁協などがあり、その特徴は以下の通りです。

1.組合員・会員組織による所有・運営

協同組織金融機関は、協同組織によって所有・運営されています。つまり、顧客が同時に組織のメンバーでもあり、投票や意見表明などの形で経営に参加することができます。

2.財務の民主的管理

協同組織金融機関では、協同組織による民主的運営が行われます。具体的には、協同組織によって運営されるため、株式会社などとは違い、一人一票の投票や意見表明によって経営方針や取り決めが行われます。

3.地域に根ざしたサービス提供

協同組織金融機関は、地域に根ざしたサービス提供を行っています。そのため、地域住民のニーズに合わせた金融商品・サービスを提供することが特徴です。

4.信用組合など多様な形態がある

協同組織金融機関には、信用組合・信用金庫をはじめとした多様な形態があります。信用組合・信用金庫は、地域住民などが集まって資金を出し合い、互いに貸し付け合う金融機関です。

5.小規模・中小企業支援

協同組織金融機関は、小規模・中小企業の支援に力を入れています。これは、地域経済の発展に寄与するため、また地域の雇用創出につながるためです。

6.社会的使命意識の高さ

協同組織金融機関は、非営利組織ですので、株式会社組織の「銀行」などと比べると社会的使命意識の高さが特徴です。経済的・社会的に弱い立場にある人々や地域を支援することに力を入れており、社会的責任を果たすことを目指しています。